開催報告|NARA source meet Vol.01
公開日|2026.01.15
開催報告|ミヅホ株式会社 | 大西 佑亮さん
開催日時| 2026/01/13 10:30 am
ナラモノツワモノの小さな交流会として、
橿原市にある老舗酢蔵「ミヅホ酢」さんの見学ツアーを行いました。
有形文化財にも指定されている蔵に足を踏み入れると、
巨大な木桶が並ぶ圧倒的な光景。
(80基もの木桶を所有!)
その空間に立つだけで、時間の厚みを感じます。
そしてこの日は、ちょうど新しい木桶の仕上げ作業が行われていました。
「木は生き物」
膨らみ、縮み、呼吸する木の性質を見極めながら、
100年持つ構造として組み上げられていく巨大木桶。
黙々と作業を続ける木桶職人さんの後ろ姿に、
思わず見惚れてしまうほどでした。
ミヅホ酢さんが大切にされているのは、
『100年単位の循環』という考え方です。
吉野の自社山で、100年かけて杉を育てる。
その木で桶を作り、
さらに100年かけてお酢を醸していく。
建物も、木桶も、酢酸菌も、
そしてお酢を醸す微生物たちも。
すべてがこの場所で、生き生きと循環しています。
一方で、現実は決して楽ではありません。
奈良の林業の衰退、
そして林業・木桶職人ともに深刻な後継者不足という課題。
大西さんは、その課題から目を逸らすことなく、
未来につなぐための構想と熱い想いを、
参加者に丁寧に語ってくださいました。
新旧の巨大木桶が並び、
『100年の循環』が生まれる瞬間に立ち会った現場。
参加者からは、
「自分に何ができるのか」
「周りを巻き込みながら、何ができるのか」
を考えるきっかけになった、という声も聞かれました。
一人ひとりの心に、
未来へ向かう小さな“変化の種”が蒔かれた時間だったと思います。
お酒造りで最もお忙しい時期にも関わらず、
快く受け入れ、丁寧にご対応くださったミヅホ酢の皆さま。
そして、この時間を共にした参加者の皆さま。
本当にありがとうございました。
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